資格試験の独学向いている?向いていない?独学のメリット・デメリット
当サイトは、行政書士・宅建等の士業の資格試験の合格を目指して法律を勉強する方の独学を支援、法律等の勉強する内容について解説することを目的とするサイトです。主に宅建、行政書士の資格試験に向けて独学で勉強してみよう(独学をしたことがない)という方を対象としています。
私自身、資格試験の独学を経験していますので、基本的に独学するうえで役に立つと思われる情報をご提供しています。本記事では、独学に向いているかどうか、メリット・デメリット等について記載いたします。
独学が向いている?向いていない?
まず、私が思う独学が向いている人と向いていない人についていくつか例を挙げてみました。
独学が向いている人
1.勉強計画を立てられる人
2.毎日継続して自主的に勉強できる人
3.合格するための戦略を自分で立てられる人
はっきり言って、独学=全部自分でやるというのはきついです。(ネットで調べたりすることはできますが…)
「わからないこと」「理解できないこと」を知っている人に直接聞いたりできない、教えてもらえないというのは思ってるよりもきついんですよね。
効果的な勉強法も自分で見つけなければならず、どうやって試験に合格するかの勉強計画や戦略を自分で立てることも必要です。
独学が向いていない人
1.三日坊主になる人
2.勉強計画が立てられない人
3.そもそも何を勉強したらよいかがわからない人
4.勉強時間があまりとれない人
5.わからないことを調べるのが面倒くさい人 など。
資格試験に合格するには「とにかく継続して勉強をする」ということが一番大事です。
時間的余裕がない人は、効率的な勉強が必要になります。
自主的にできない人は、素直にプロの講師に教えてもらうほうが良いと思います。お金を払うと「やらなきゃもったいない」という気持ちが生まれてきます。勉強せざるを得ないよう強制的に自分を追い込むことが必要です。
資格試験の独学のメリット・デメリット
資格試験の独学には当然、メリットもデメリットもあります。私が独学を通じて感じたメリット・デメリットを挙げてみました。
独学のメリット
費用の節約
独学では当然、講座料や授業料がかからないので費用の節約にはなります。
ただ、全くお金を使わないというのは難しく、参考書や問題集を購入したりすることはあるかもしれません。(私も複数のプロ講師の本や問題集を購入しました。)
達成感
独学(自力)で合格したということで大きな達成感を感じることができるでしょう。ただ、手段に関係なく「合格する」ということが一番の目標であることは言うまでもありません。
こうしてみると、効率よく少ない時間で独学できる「勉強のプロ」みたいな方ならともかく、普通の方は実はメリットはそれほどたくさんあるわけではなく、最も大きい点はやはり「費用の節約」であると考えられます。
「費用」と「時間・効率」等を天秤にかけ、「時間・効率」等を犠牲にしてもよい方は独学が向いているかもしれません。
逆に「費用」を犠牲にしても、「時間・効率」を優先したい方は「通信講座」を受ける、さらに学校に通う余裕ある方は「資格スクール」に通うとなります。
独学のデメリット
わからなくても誰も教えてくれない
最も大きなデメリットは、「わからないことがあっても教えてくれる人・聞ける人がいない」ということです。
わからないことをネットで調べることはできます。もちろん調べて分かれば問題ないですが、調べても内容が今一つ理解できなかったり、もっと危険なのが「間違って理解してしまうこと」「間違った情報を正しいと鵜呑みにしてしまうこと」があることです。(※ネットで調べる場合は、やはり弁護士・司法書士のサイトや資格学校のサイトなどが信頼性が高いです。)
資格試験の怖さは、たった「1問の正解・不正解」が大きく響くことです。毎年「たった1点」「たった1問」の差で不合格になる方がたくさんいます。間違った理解のまま試験に受けて「その間違いのせいで1問落としてしまった」なんて考えるとゾッとしますよね…。
自分の勉強方法が正しいのかどうかはっきりしない
独学する場合、自分で全ての勉強計画を立てる必要があります。目に見えて勉強の成果が出ているうちはよいですが、勉強に費やした時間に比べてあまり内容が頭に入っていなかったなど、いずれ伸び悩む時期が来ることもあるでしょう。そういった時に「本当にこの勉強方法でいいのだろうか?勉強の仕方が間違ってないか?」などと疑心暗鬼に陥ることになります。
その点、資格学校の場合は様々な角度から複数のプロ講師が計画を立てて講義をしてくれるでしょうから、お任せできる安心感はあります。
「早くから講座を受けていれば…」
内容の正確さで言えばプロの講師から学ぶほうが確実です。独学では、勉強に使った時間が無駄とまではならなくともあまり効果的ではなく、合格に必要なレベルまで到達できないことも考えられます。
私も実際、勉強にはかなりの時間を費やしてしまい、躓いても合格までやり遂げるという強い意志が必要でした。勉強するもしないも自分次第なので、一歩間違えば勉強を投げ出してしまう可能性もあります。合格するために自分を追い込むことができる強い力が必要だということです。
独学で挫折し、躓くポイント
「独学でやってみて、結局、途中で挫折してしまう」というのは非常にもったいないです。独学には挫折する危険のある躓くポイントがあり、これらもある意味デメリットと言えますので、独学をお考えの方は事前に知っておいたほうがよろしいかと思います。
試験範囲が思っていたよりも広い
第一の挫折ポイントは「試験範囲が思っていたより広い」ということです。
勉強を始める際に「資格試験に出る科目」を知ることはセオリーですが、しばらくすれば「勉強すべき範囲と比較して出題数が少ない」ということに気づくはずです。
例えば、民法は「1050条」までありますが、試験で問われるのは「10問」程度だったりします。
この民法の範囲を膨大な時間をかけて全部勉強したとしても、他にも試験科目はあるので当然それだけでは試験に合格することはできません。
おそらく、初めての資格試験で独学をしようと考える方(私もですが)は、どこかで甘く見ている部分があると思います。事前の予想よりもきつい勉強となることは覚悟しましょう。
勉強したことをすぐに忘れる
第二の挫折ポイントは、「勉強したことを数日たてば忘れてしまう」ということです。
試験範囲が広いこととも関係しますが、一度勉強しても他のことを勉強している間にその勉強したことを忘れてしまうということが繰り返されます。
これを経験すると結構ショックを受けるんですよね。自分はこんなにも記憶力がよくないのかと。
私と違って記憶力が非常に優れている人はそうではないのかもしれませんが、やはり効果的な勉強と復習ができなければ、なかなか知識として定着させることができません。独学ではここの部分も全て自分で考える必要があります。
「独学」をするべきか
試験日までどんどん時間は失われていきます。ある程度の難易度のある資格試験は1年に1回しか受けられないものばかりです。
1回で資格試験に合格するためには、早い時期から勉強すると同時に、この選択をできるだけ早めに行うことも重要となります。
資格学校の講師は教えることについてはプロであり、「独学」を上回るのは間違いありませんので、やっぱり独学には自信がないという方は、通信講座を受けてみたり、資格スクールに通うことをお勧めいたします。